ミュージカル、ヘアスプレーを見てきたよ。
一番好きな映画だし、一番好きなミュージカル。
2020から2年越しのヘアスプレー。
主演の渡辺直美のトレイシー本当可愛かった。
初日すぐのいい席のチケットが幻になって落ち込むところから始まったヘアスプレー。
トレイシーってデブで落ち込むけど、基本的にはポジティブでめげない女の子。
デブだって踊りたいし可愛く好きな髪型したい、好きな服を着たい。その姿勢が大好き。
居残り組になったって、楽しいことを見つける。新しい仲間とダンスをする。
私はデブだけど、可愛いぽっちゃりとは程遠くて規格外がっしり系（笑）固太り、筋肉もある。
トレイシーには小さくてぽちゃっと可愛いイメージでやって欲しかったから渡辺直美で本当よかった。
踊る時のヒールとか大変そうだと思った。
ヘアスプレーはどのシーンも楽しくて、あかるくて何故か涙が出た1幕。
刑務所のシーンは思ったより長いな？とは思ったけど（笑）
タップダンスも大変。
私はトレイシーの両親が好きなんだよね、デブなママと禿げそうなパパ。
歳を重ねても味が出るんだよって歌詞が好きなの。熟成チーズだとかワインだとか決して古く衰えていくんじゃないというあのシーン。味わい深くなっていく。
そんな歳を重ねられる人と結婚できたら幸せよね。
今回日本語の歌詞、あーそういう歌詞なんだというところも多かった。ブリリアの音響なのか、私の耳の問題なのかちゃんと聞き取れないところもあったけど、
嫌な翻訳じゃなかったし、変な言い回しもそんなになかった気がする。
ヘアスプレーは似たもの親子がある意味テーマな気もするんだけど、トレイシーとママのヘレナ、アンバーとママのヴェルマ
モーターマウスメイベルと娘のリトルアイネス
ペニーとそのママはちょっと違うか
私は、ヴェルマの元に生まれたトレイシーだったなと今思えばそう。
ミス神戸の最終選考に残った母と、可愛くないデブな娘。
母には似てない顔、目、髪質、全てが母のようになりたくてもなれなくて
ヘレナのように私の娘なんだから信じてたわよ！って言われたくて
ヴェルマもアンバーのことを絶対可愛いって自信を持っていて、
最後の方とは母とは和解したし、ヘアスプレーの映画のチケットくれたのも母だけど、2007年の自分にとって悩みにぴったりの映画だった気がする。
トレイシーは太ってるだけで可愛いんだよ。
太っているというだけで、というか太っているがすごく多分嘲笑のまとでもあるんだよね。
太ってるやつがテレビスターになりたいなんて！という偏見と差別と戦う。
やはり、デブは自己管理ができてない象徴みたいな扱いだもんね今もまだ。
プラスサイズモデルとかまだまだ浸透してないなあという感じ。
フリーサイズがフリーじゃない女の子からしたらフリーサイズはなに？となる。
今回のこのミュージカル、ブラックフェイスにしないを売りにしてるのだけども
何も知識なく見てリトルアイネスが何故オーディションすら見てもらえないのは分かるんだろうか。
女の子たちの服装でホワイトの子達は可愛いワンピース、ブラックの子達はパンツスタイルなんだなあという差を感じたけどリトルアイネスはミニーちゃんみたいな赤にドットのワンピース。
ブラックフェイスにしないっていうけどやはり少しトーンの暗めのファンデーションを選んだり、タイツとかホワイトの子達は明るめの色を選んでそうだったり、それはどうなんだろとか。カツラをかぶるのとは違うのかなとか色々考えてしまった。
イエローの人たちだけで演じるのにはそのままというのは無理があるのかな。
今回、ブラック系にルーツを持つ人はメイベルのエリアンナさんだけ。
ミスターピンキーのアレックスカワモトさん休演中だったから。
ミス・サイゴンとかヘアスプレーは人種属性は変えないからこそのメッセージ性がある気もする。
舞台の上では何者にもなれるとも思ってるけどこの感覚もあって矛盾してるなあとも思う。
ブラックでもホワイトでもないイエローという存在だからなんだろうか私が。
そしてチケット代が高い！
15000円しちゃうよ。親子で見て欲しいハッピーミュージカルなのに。
親子4人で見たら6万近くしちゃうよ。
映画も今、AmazonプライムでもNetflixでも見れないんだよね…
ABCが作ってたテレビ番組のやつも私は好き。
ペニーがアリアナグランデのやつ。
私はこの映画が大好きだし、1番のハッピーミュージカルだと思うので
ぜひ今自分の見た目に悩む規格外女子たちに見て欲しい。というかみんな見て欲しい。
今のままの自分を好きでいてくれる、そりゃリンクみたいに学校のスターじゃないかもしれないけど
ペニーのような友達がいたりするはずだから。
着たい服を着てしたいメイクをしてしたい髪型をする。
他人と同じじゃなきゃダメなんてことはない。
今の仲間だけが全てじゃないから。新しい仲間、新しい出会いがあるよ。
私が踊る時世界が変わる…！
