2021年の観劇初めはアナスタシアでした。
子供の時にみたことのあるアニメ
ブロードウェイミュージカル。
曲が聞き覚えがあるのもまた相まって引き込まれる。
アナスタシアはディズニーじゃないけど、今ディズニー+で見れるよ!!!
ミュージカルには出てこないラスプーチンとかがいるよ。
宙組としては神々の土地でも同じような時期のロシアをやったよね。
愛ちゃんのラスプーチンならアニメ版のようにゾンビになっても付き纏ってきそう…
宝塚版らしく、主役はアナスタシアじゃなくディミトリの歌が追加になっている。
東宝版の海宝くんをとっていたのに中止になってしまってからもう1年近いのか。
ディミトリに思うのは、彼はロシア版アラジンだということ。
ロシアのネズミ。
賢くて、父を誇りに思っていて、育ちは悪くてもダイヤの原石で、心まではドブネズミではない。
報奨金のために探し始めたアナスタシア探しだけど、アーニャと過ごすうちに本当にアーニャの家族を探すための気持ちになり、見つかったことが喜びなのでお金を受け取らない。
きっとアーニャとパリで普通の2人として楽しく生きていくんだろう。お互いに親がないからお互いを基礎にした家庭を。
ここは王子になるアラジンとの差かな。
グレブの存在は舞台版特有。ラスプーチンのかわりの悪役というか、アナスタシアにリアリティを持たすための存在。
ロシアのボリシェビキであった父に取り憑かれたストーカー気質な男。
父の息子であるために革命に感情入らない。
彼らなりの正義で生きているから一概に悪者でもない。
ただロマノフに取り憑かれたロシアを終わらせられる。そんな存在。
彼への書き込みは少し薄い気がするけど、これぐらい緩い方が実際に存在したであろうロマノフを処刑した人の子孫としてあり得そう。
心を病んでしまった人も処刑に関わった人に多そうだから。アナスタシアを生かしてしまった張本人はグレブの父かもしれない、瞳がっていうのはアナスタシアは、ニコライ二世のお父さんにそっくりの青い目をしていたというから。
印象的な役としてはやっぱりおばあさま。
マリア皇后。
ナナ。
再開した後、
マリア皇后の「どれが本当のさよならになるなんて誰にもわからない」
がとても沁みた。
あれが最後のさよならになるなんてっていう後悔が今このご時世だからこそ、何があるかわからない世の中だからこそ響いた。
最初のオルゴール、子守唄。
ロマノフのダンスパーティー
とってもいい作品でした。
セットも凝っていて
汽車のシーンも背景が電子パネルで動く演出も。
華やかで好き。
全体的にワンシーンのセットもちゃんと作り込まれてて、橋のセットも好きだった!
さすが冠付きミュージカル。
東宝さんから大道具もらってきたのか、宝塚で作ったならまた再演しそう。
衣装があんまり好みに合わなかったのが残念。
舞踏会のシーンとかも神々で使った衣装がたくさんあっただろうに。
フィナーレの衣装も階段降りの衣装ももっとロシアな感じでよかったのに!
真ん中、階段降りる人も少ない。
上手だけど、和希もフィナーレは男役が見たかったなあと。
そしてかなこまりなのシンメは安定の綺麗さ、モブ長さんでした。
宙組の永久凍土感はすごい。
バレエのシーンのきよ、そしてあのんゆうせいくんの若手の活躍。
きよのバレエは本当にすごい。狭い空間を狭く見せない。
勢いが素晴らしい。
あとエトワールはもっと若手の娘役を起用して欲しい…
初めての人にも、ディズニーが好きな人にも、おすすめしたい宝塚。