宙組さんのNEVER SAY GOODBYEみてきましたよ。
16年のぶりの再演。
1幕の曲が全て好き。
私の好きなシーンがぎゅっとなってる1幕。
正直2幕なくても満足する。
16年経ってから見ると自分が大人になったからなのか、この昨今のご時世だからなのか
なぜ人は戦うのか
なぜ人は同じ立場同士でもいがみあうのか
すごく今とリンクするとても見やすい作品になってる気がする。
キャサリンはいい女だけど、そんなに固執する必要がわからないよアギラール。
アギラールの野望というか、アギラールの死に方含めてしょうもな!ってなる。
社会主義国に変わっていく、内戦のスペイン、そこに来る余所者たち。
オリンピアーダ、カラマーダな皆様は俺たちはよそ者と言うたびに確かに色んな組みからくる宙組っぽいセリフ、と思ってたり。
ついこの前、種無しぶどうの話になって『デラシネ』だと思うと自信満々に言ってたのだが『デラウェア』だったし、デラシネが根なし草とこの作品で刷り込まれてたんか…!という。
根なし草が、オリーブの木の下で根っこを深くはる養分となる。
オリーブの木の言葉は『平和』と『知恵』
平和や安らぎという意味もあるらしい。
内戦が起きるのが7月、4月の祭りまで描かれてるから多分9ヶ月ぐらいの話なのかもしれない。
さあ見てごらんのあのシーン、隣の人は曲の初めから号泣していた。
きっと前作に思い入れがあるのだろう。
僕は生きてる君の中には比喩表現じゃなく子供がいるということか…となってしまった。
鎮静剤とか自白剤とか気軽に使ってたけど大丈夫かな。
私は自分が演じるならエレンパーカーが好き。
彼女は悪いことはしてないんだよね、女優としてアメリカからスペインにきて、巻き込まれたくないという気持ちで生きてるだけ。
ジョルジュの気持ちが自分でなくキャサリンに向いてるのが辛いだけ。
ジョルジュは付き合うとは言ってない関係なのか、付き合ってたのかわからないけどひどい男だとは思う。
同じように、春瀬の役もかわいそう。キャサリンがソ連に行くために利用されただけ。
ただそんなに他人裏切ってでも好きでいられる運命の人だったということかな。
羨ましい気もする。
キャサリンは30歳ぐらいだろうか、何もかもを捨ててでも同じものを見たい人なんてまだ巡り合ってないよ!
パッションのラパッショリア、
出てきた時に市民としての圧がすごい。
今回本当にぴったりだなあと。
パレードの曲だけはもう少し相手に合わせて…感あるけど。
タリックの気持ちもわかる。
母国に帰りたいよねなんとしても。
戦争は悪いことだし、正義のために身を捧げてもいいとも思うけどやっぱり自分の国じゃないのに本当にいいのか?ってなりそう。
タリックにも両親や兄弟、恋人がいるかもだもんな…会いたいよな…
戦争は、したくない人間も巻き込んで犠牲者してしまう。
国のために死ねるかと言われたらすぐには死ねるとは私は答えられない。
戦争なんか許してはいけない。