三井住友VISAカード ミュージカル
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲/シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/小池 修一郎
Original production: Vereinigte Bühnen Wien GmbH
Worldwide Stage Rights: VBW International GmbH
Linke Wienzeile 6, 1060 Vienna, Austria
international@vbw.at www.vbw-international.at
1996年の初演以来、独創的なストーリーと、美しい旋律で彩られたミュージカル・ナンバーで多くの人々を魅了してきた『エリザベート』。上演回数は1000回を超え、観客動員数240万人を記録するなど、名実ともに宝塚歌劇を代表する人気ミュージカルとなりました。宝塚歌劇において記念すべき10回目の上演となるこの度の月組公演では、作品毎に着実な進化を遂げている珠城りょうがトート役に、この公演での退団が決まっている愛希れいかがエリザベート役に挑み、新たなる『エリザベート』の歴史を刻みます。
ここ最近の頻度が高すぎると思うエリザベート。それでもホイホイ見に行きたいとおもわされるんだから、ヅカヲタはやめられない。
ここ近年のトート閣下の中ではダントツで元気なトート閣下だった。顔は白かったけど青い血は流れてなさそうだったし、赤い血、肉とリングが似合うトート閣下だった。
愛という名の深い湖はクロールで競争で渡りそうなトート閣下とシシィだった。
この、トート閣下とシシィ私が踊る時の対等感がたまらない。
少女時代のかわいさ、パパへの愛らしさとともにフランツに見捨てられたと思い強くなっていく女としてのシシィ。
パパが背が高くてイケメンで、包容力もありそうで、我が道を自由に上手く生きていく、基本的に娘はファザコンでパパみたいな人を選ぶっていうから余計にこの今回のフランツとはやっていけないんだろうなあって。
大人になればなるに従って私はシシィに共感ができなくなっていった。
一度ぐらいの浮気で…と思っていたけど、今回のエリザで、自分を見て欲しいのに見てくれない。結局はフランツは自分という人間の中身でなく、外見だけを見ていると思ったから美貌に固執してダイエットをしたのかもしれないと思った。
幸運なオーストリーの為の結婚、自由に生きるなんて許されないフランツが唯一姉ではなく妹を選んだ結婚。
結婚してからは世継ぎを産むだけの存在、世継ぎを産んで、姑と争って、権利を認めてもらっても、シシィは孤独。
みやさんのフランツは、シシィを必要としてないフランツのように見えた。体裁が一番大事、それに比べて真風のフランツは、板挟みになって苦悩しすぎたから考えることをやめてしまってるように見えた。
みちこフランツの僕は君の味方だ。でも、母の意見も君のためになるはずだのくだりは本当にそう思ってそうだなと感じた。なんなら母上よりしきたりに細かそう。
ありちゃんのルドルフが愚直でそして勢いと若さに満ち溢れていて歌も上手、くるくるも上手。服も豪華だった。
れいこさんのルキーニも安定していて、狂気ながらも元からは頭が良い人なんだろうなあって。
トート閣下はとても感情豊かなトート閣下だった。死に表情がかなりあった。
今回のシシィとヴィンディッシュ嬢のやりとりは、見てて涙が出そうだった。
もし変われるのなら変わってもいいのよ、私の孤独に耐えられるのなら
あなたの魂は自由なの、そうよ自由
このやり取りをした後扇を交換していた。
扇交換パターンと、扇交換しないパターンがあるけど、交換の仕方も扇奪い取られてそのままの人もいれば、落ちてるのを拾う人もいて。
今回はシシィが自ら交換してるように見えた。
何度見ても楽しいエリザ、東宝のバージョンよりやっぱり言葉の選び方が柔らかくて宝塚が好きかもしれない。
エーヤンエリザベー!